主観@雑感

2009年08月26日

「キンドル」っていいよね

週刊 東洋経済 2009年 8/29号 [雑誌]

週刊東洋経済の特集「アマゾンの正体 知られざる出版革命」(2009年8月29日号)を興味深く読んだ。


アメリカでは電子ブックリーダーの「キンドル」が普及しており、ベストセラー書籍はもちろん、雑誌、新聞なども端末にダウンロード配信されているという。

特集では利用者の声が紹介されていて、「出張に持て行けて便利」「海外旅行に行くとき、コンテンツをたくさんダウンロードしていく」などの利用法があがっている。


なるほど。とくに旅先では本を何冊も持っていく必要がなく、キンドルひとつで済むわけだ。私も昔、長期の海外旅行に出かけるとき、現地で読む用に文庫本を4、5冊厳選しつつ携行していたものだが、そんな苦労もなくなる。

ぜひ日本でも発売してほしいものだと熱望するが、同特集によると、我が国出版業界の反応はややつれない。


「キンドルが日本にやってきたところで、めぼしいコンテンツは集まらない。多少集まっても、米国のように新刊本をお値打ち価格で発売することは絶対にできない」(大手出版社社長)


既得権益を守ろうと必死の大手出版社社長。そのとき私は「政治でさえ変わろうとしているのだから、おまえらも変わらんかい」とブチ切れ、目の前のパソコンモニタに右フックをくらわせようとして、すんでのところで止まるのであった……。あ、本題を外れました、さーせん。


要するに、日本の出版社は再販売価格維持制度で守られているから、書店で売るより条件が悪くなるキンドルにはコンテンツを卸さないんじゃ。前例をみてもソニーとかが撤退してんじゃん、と言いたいらしい。

これは疑問ですね。理由は2つある。衰退の一途をたどる出版業界の救世主になるかもしれないのに、導入しないのか。PC、携帯になじんだ若年層はモニタで文字を読むのに抵抗がない。書籍・雑誌離れを食いとめる処方箋になるかもしれない。


再販制度をブチ壊すまではいかなくても、少し規制緩和して、需要拡大の可能性を探ってみるのもいいじゃないか。いまどき既得権益にしがみついている業界は、真綿じゃなくて荒縄で首を絞めているくらい急速に、「死」に向かっていると思う。


キンドル.jpg


posted by よしじろう at 15:27| 神奈川 雨 | TrackBack(0) | 主観(エッセイもどき) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月20日

マニフェストのコピーをチェック

各党のマニフェストが新聞に載っていた。
ざっとそれぞれのキャッチコピーをチェック。

民主党……「政権交代」
まぁ、これ以外にないだろうな。


自民党……「日本を守る、責任力」
長年の実績と、政権担当能力をアピールしているね。


社民党……「生活再建」
政策を明確に表現していてわかりやすい。


共産党……「国民が主人公の新しい日本を」
ちょっと抽象的だな。


国民新党……「輝け日本!」
ん?・・・・・・・・・・・・・・・・・・(しばし沈黙)
こりゃないだろう。
輝け日本!って。


交通ルールを守りましょう、並みのレベルだよ。
文字は書いてあるけど、何も訴えかけていない悪いコピーの典型。
ちゃんとした専門家に依頼するか、専門家の意見に耳を傾けたほうがいいのでは?

posted by よしじろう at 12:10| 神奈川 曇り | TrackBack(0) | 雑感(日常生活で感じたあれこれ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月18日

「ヨコハマ伊勢佐木町復活への道」

横浜・伊勢佐木町は地元なのでよく行く。

道の両側に街路樹が植わっていてグリーンが多いところが好きだし、横浜港と繁華街が近いせいか外国人の姿が目立つインターナショナルな雰囲気も気に入っている。

若い人には「ゆず」が無名時代に路上ライブしていた場所として、知られているかもしれない。

なんとなく以前から飯を食べたり、喫茶店でお茶を飲んだりしてきたこの商店街は、明治から昭和までは銀座や浅草をしのぐ日本一の繁華街だったという。

しかし、横浜西口が整備され、みなとみらいができという時代の変遷のなかで、少しずつ周辺の街に観光客をうばわれていってしまう。

ヨコハマ伊勢佐木町 復活への道 は、商店街による“街おこし”のアクションをドキュメントタッチでつづった本。

ゆずの後釜となるバンドをバックアップし、街の復興につなげようとする動きをはじめ、音楽イベントや映画祭など多彩な企画で客を呼び込もうとする商店主らの取り組みを紹介している。

伊勢佐木のように“味”のある商店街は全国でも稀だと思う。横浜の街の活性化策がアート(黄金町、寿町……)に偏りがちなのはいかがなものかと思うが、モールファンのひとりとしてぜひとも商店街の復活に期待したい。

ヨコハマ伊勢佐木町 復活への道
posted by よしじろう at 20:06| 神奈川 曇り | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月31日

「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」

自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術(深澤真紀、光文社)

日常生活においてもっとも大切なのは、自分をすり減らさないためにメンテナンスすることであって、無理やりポジティブにならなくていいんじゃねぇの−−という提案が新鮮。

これはいわゆる“勝間本”の対極ともいえる考え方だろう。
勝間さんの本からは「能率的に勉強すれば、難関資格といわれる会計士試験にだって合格できるわ。事実、私は最年少の19歳で受かったのよ。私にできたんだから、あなたにもできないことはない、そうでしょ?」

という、なんともタカビ−なプレッシャーが行間からにじみ出ているのに対し、この本では、自分をすり減らさない(たとえば苦手な人からは逃げる、成功のための努力をして叶わなければ、様子を見つつ諦める)で、毎日よく眠れて快便できれば、それだけで勝ち組なんじゃねぇの、というハードルの低さおよび脱力系の価値観にホッとする。

ただし、Web連載をまとめた本のせいか、中身は空白が多い。それだけに短時間で読める。
自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術
posted by よしじろう at 10:53| 神奈川 雨 | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月23日

「日本の難点」「罪と罰3」「10歳の放浪記」

最近読んだ本の記録。

日本の難点 (幻冬舎新書) (宮台真司)
政治、経済、外交……有象無象のテーマをひとりでぶった切り、みたいな本。
私が気になったのは、アメリカの年次改革要望書について触れた箇所。

「建築基準法改正も郵政民営化も裁判員制度も農産物自由化も、年次改革要望書に日本政府が非対称に従属した結果です」


とは知らんかった。つまり、アメリカの言い分を素直に聞いて従ってしまったということでしょ。郵政民営化は、例えば保険分野では、アヒルさんのCMでおなじみの米国系企業なんかを儲けさせようとの狙いがあるんだろうが、建築とか裁判は何がターゲットなんだろうか。
いずれにしても、ボリウムがあって価格のわりにはお得な本です。

罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫) (ドストエフスキー)。古典や名作を毛嫌いしている人は、ぜひ手に取ってみて下さい。読みやすさに驚きますよ。

それにしてもスヴェドリガイロフはなぜあのような最後を遂げたのか。妻殺し、ロリなど、あれだけの悪党なら罪の意識を感じないんじゃないか。

参考日記

10歳の放浪記(上條さなえ、講談社)
日経新聞に著者の聞き語り記事が載っていて、思わず引き込まれて図書館で借りた。

児童文学の作家さんの半生記。父親の事業の失敗や酒乱癖、家族への暴力などの不幸が重なって、父と娘(そのときの著者は10歳くらい)2人でのドヤ街暮らしを余儀なくされる。
食べるものも着るものもないなかで、街の人たちの好意に支えられて何とか生きている健気な主人公に、オッサン(オレ)の涙腺はゆるみがち……

昭和の時代だから、このような市井の人々の親切が受けられたかもしれない。でも、今はムリだろうな(誰もがケータイみながら、音楽聴きながら歩いている世の中だもの)。であるからこそ、そういう子供たちへの救済は社会システムが担わなきゃいけないんじゃないの、と。

それと、今まで自分は子供に苦手意識があったが、街を歩いていて子供が困っている場面に出くわしたら、あえてコミットしてみようと思った。
posted by よしじろう at 21:53| 神奈川 霧 | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする