
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する(佐々木俊尚、文春新書)を読み終わる。
ここいらでインターネットのことを勉強しておこうと思い、ウェブ進化論
とセットで読んだ(ウェブ進化論の方は後日、紹介します)
「既存のビジネスを破壊する」とはいかにも扇情的なタイトルだが、「グーグルのビジネスモデルは脅威だ」という主張を目にしてもピンとこなかった者にしてみれば、そのへんをわかりやすく解説した本として参考になった。
「ネットは弱者の武器」と以前から考えていた私にとっては、グーグルの創造したインフラは大歓迎。宣伝力が不足しているために売れなかった商品、広告費を払えなくてPRできなかった優良な中小企業、そして私のような個人事業者にも、検索エンジン、アドワーズ、アドセンスといったインフラがチャンスを与えてくれる可能性は大きい。
つまり、日陰の存在に光を当ててくれるといった意味では、グーグルの作りだしたビジネスモデルを応援したいと思う。
しかしながら、人の判断や人間の情を極力排した企業風土、ビジネスにおける判断基準は、まったくあいいれない。「下々のものは、スタンフォード大大学院修了の明晰な頭脳がつくった仕組みに黙って従っていろ!」(私の勝手な想像です)といわれても、情を重視する日本人としては反発したくなる。
また、本書では、民間企業とはいえ、グーグルはもはや、巨大な権力をもった公益性の高い企業(本のなかでは“司祭”と呼んでいる)なのだから、意図的に特定サイトを検索エンジンに表示しないようにする“グーグル八分”などはやめて、もっと自分の立場を自覚すべきだ、と指摘しているが、私はそのような期待をしてもムダだと思う。
グーグルが中国政府の検閲を容認したように、権力は持つが、公益性に対する自覚や良識が希薄な、外圧に意外なほど弱い民間企業だという認識で、この会社と、その後のビジネスを見守っていきたい。
もう一回まとめると、ビジネスモデルは期待大、ビジネス手法は改善を期待(とくに日本では)といったところですな。
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