横浜・伊勢佐木町は地元なのでよく行く。
道の両側に街路樹が植わっていてグリーンが多いところが好きだし、横浜港と繁華街が近いせいか外国人の姿が目立つインターナショナルな雰囲気も気に入っている。
若い人には「ゆず」が無名時代に路上ライブしていた場所として、知られているかもしれない。
なんとなく以前から飯を食べたり、喫茶店でお茶を飲んだりしてきたこの商店街は、明治から昭和までは銀座や浅草をしのぐ日本一の繁華街だったという。
しかし、横浜西口が整備され、みなとみらいができという時代の変遷のなかで、少しずつ周辺の街に観光客をうばわれていってしまう。
「ヨコハマ伊勢佐木町 復活への道 は、商店街による“街おこし”のアクションをドキュメントタッチでつづった本。
ゆずの後釜となるバンドをバックアップし、街の復興につなげようとする動きをはじめ、音楽イベントや映画祭など多彩な企画で客を呼び込もうとする商店主らの取り組みを紹介している。
伊勢佐木のように“味”のある商店街は全国でも稀だと思う。横浜の街の活性化策がアート(黄金町、寿町……)に偏りがちなのはいかがなものかと思うが、モールファンのひとりとしてぜひとも商店街の復活に期待したい。



