主観@雑感

2009年11月09日

正社員と本屋の既得権

週刊東洋経済の「崩れる既得権 膨張する利権」特集(11/7日号 を読んでいたら、こんなことが書いてあった。

『正社員になりたくてもなれない若者を中心に、「正社員こそが既得権」という見方が出ている』


私の周辺で起きている出来事をみても、そのように思う。つまり、元請け企業は自社の正社員の雇用を守るため、外注に支払う料金を減らしたり、外注への発注をストップして内製したり、新卒採用を抑制したり、契約社員や派遣社員、業務委託、パート・アルバイトといった非正規労働者を解雇したりしている。その何割かの原因は、正社員の雇用を維持するためにあるのだとしたら、これは既得権以外の何物でもない。


ようするに、終身雇用、年功序列を前提とした正社員の雇用制度がそのまま残り、時代環境とのアンマッチが生じているわけで、これを改善するには正社員の既得権を抜本的に見直すしかないと思う。
具体的には、ちまたでよくいわれているように、正社員の解雇障壁を低くして雇用を活性化させ(アメリカのように解雇しやすく、採用しやすくする)、年功序列制度を壊して社歴や年齢に関係なく実力に応じてポストと賃金が得られるようにする。


ひるがえって、新聞・出版業界の既得権は何かというと、東洋経済にも出ていたのだが、「再販制度」と「委託販売制」ということになる。この分野にくわしいのがライターの永江朗さんで、本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか にくわしいルポが書かれているので、興味がある方はそちらをどうぞ。


ここでは頭の中を整理するため、自分なりにまとめて書いてみる。


再販制度というのは、出版社の決めた価格でしか販売してはいけないというしばりだ。旬が過ぎた本を安く売れないのは、この制度によるもの。


委託販売制は、本屋が売り残りの本を出版社に返品できる仕組み。本屋は不良在庫を持たないから、リスクはゼロ。その代わり、売れた際のマージンは少ない上、これは他業界の人は驚くと思うのだが、売りたい本を仕入れることができない。


出版流通では、書店と出版社の間に取り次ぎという問屋が介在していて、そこが書店の売る本をダンボール箱につめて送りつけ、書店はその本をおとなしく店頭に並べて販売している。

例えば、小規模または歴史の浅い書店がベストセラーを注文しても問屋に送ってもらえず、仕入れられないという事態が起きている。仮に、書店が品物を買い取る責任販売だとしたら、注文した品が入荷しないなんてことはなくなるだろう。ローリスク・ローリターンに甘んじている状況である。


本屋のマーケティング活動で思い浮かぶのは、店頭POPか。「POPがきっかけでベストセラーに」というニュースをたまに耳にするが、POPでそれだけの効果があるのだから、メルマガの配信とか、本や雑誌の安売りセールとか、テーマごとのフェアとか、本のコンシェルジュを常駐させるとか、他の業界が当たり前にやっている販促活動をやればもっと客が来るんじゃねえの、と思う。


今まではそんな面倒なことをしなくても、品ぞろえまで問屋に決められたスポイルされた状態でも、商売が成り立ってきた。だが、電子ブックが普及するであろう今後を考えると、この2つの既得権を撤廃しなければ、街に大型書店しかない時代がやってくるように思えてならない。


でなければアマゾンに頼むのでは。今なら配送料ゼロだし。メガ以外の書店はヒューマンなサービスと発想で客を引きつけなければいけないのに、再販制と委託販売制がジャマをしている。
仮に、両制度の維持を主張しているのが書店の団体なのだとしたら……まぁ、成り行きにまかせるしか仕方がありませんね。

posted by よしじろう at 11:47 | TrackBack(0) | 雑感(日常生活で感じたあれこれ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月28日

人殺しの顔はみたい

「人殺しの顔をみたくないのか」と言ったのは、新潮社の天皇だった斎藤某だが、久々に「みたい」と思った殺人者(現時点では容疑者)があらわれた。

そう、結婚詐欺容疑で逮捕された東京豊島区の女(34)である。

 

http://www.j-cast.com/2009/10/28052757.html

 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091028-OYT1T00112.htm

この女はネットの婚活サイト(出会い系サイト)で活動していて、計6人もの男性の死に関わったとされている

もし、この女が関わっていたとしたら、手口として予想されるのは(あくまでも想像ね)、睡眠薬入りの飲み物を飲まして、眠ったら練炭を焚いて一酸化炭素中毒で死に導く、といったやり方だろう。

 

とくに41歳、プラモ好きの会社員男性については、男性の気持ちが手に取るように理解できて不憫でならない。だって同年代だし、同じ高齢独身だし。プラモ好きの人って何となくキャラが想像できるし……

 

男性は婚活サイトで女と知り合い、婚前旅行に出かけたところで、殺されてしまった(可能性がある)のだ(ブログの胸ときめくコメントをみていると、居たたまれない)

しかも、この男性は女に騙されていた事実を知らないまま、逝った節がある(睡眠薬を飲まして練炭では、知るヒマがないだろう)


仮に6人も人を殺しているのであれば、それだけで稀代の殺人鬼であるが、それにも増して自分の正体を知らせないで男の気持ちを弄んだまま殺したのであれば、単なる(というのも変だが)殺人鬼以上の存在になる。

 

で、新潮は次号で顔写真だすの? 出すんでしょ? そしたら何年ぶりかに買うわ。
どんな顔をしているのか見ることで、男性への供養にもなると思うし。

 

※女と男性数人を結びつけた婚活サイトも、けっして無罪ではない。

※これでノンフィクションでも書こうかな、書いたら記者会見開いてくれて、増刷したうえ、国立大学の職員になれるんだよね。え、違うの?


posted by よしじろう at 22:39| 神奈川 雨 | TrackBack(0) | 主観(エッセイもどき) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月27日

教習所雑感

今月から普通二輪免許を取得するため、教習所に通いはじめた。

 えっと、車の免許を取ったのが19歳のときだから、20年ぐらいぶりである。
私の通っている教習所はネットでの評判がすこぶる悪く、全国ワースト上位に入るぐらいのブラックなのだが、事務員に「お客様」と呼ばれたのはビックリした。 

なんせ、一昔前の教習所は『教えてやる』という態度が当たり前で、教官に怒鳴られ、罵声をあびせられるのがフツーだったからなぁ。
いや、決してそれが正しいとは思いませんけどね。隔世の感がある。
 

我が教習所の評判が悪いのは、教官の質に問題があるんじゃないかと思う。
技能1回目についた教官はものすごい早口で、私のダメなところを早口言葉のようにまくし立てていたが、あれでは生徒に伝わらない。
 

ここからは自分に言い聞かせたいと思うのだが、教習所で為すべきことは自分のどこが至らなくて、なにをすれば改善できるか、を教えてもらい理解することだ。
感じの悪い態度や暴言はないに越したことはないが、あっても重要ではない。

こちとら高いお金を払っているのだから、純粋にレッスンの場と割り切り、積極的に質問をし、公道ではやる機会がない運転をコースで体験させてもらいながら、運転テクニックの向上に努めればいい。


そのぐらいの感覚で教習所に通おうと思う。
posted by よしじろう at 12:32| 神奈川 雨 | TrackBack(0) | 雑感(日常生活で感じたあれこれ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月09日

伊集院タンのラジオがお勧め

最近好んで聴いているのが、伊集院タンのラジオ


ポッドキャストでも配信されているけど、親切な人がYOUTUBEにアップしてくれるので、
ノーカットのそちらを聴いている。


月曜深夜の放送なのに、毎週火曜の夜には編集された状態で更新されているんだよなぁ。
ほんとうにありがとうございます。

伊集院さんは2つの顔を持っているみたいで、テレビではそんなに過激というイメージはないのだが、
ラジオでは下ネタ、きわどいギャグとけっこう過激な一面(こちらが本性?)がみられる。
とはいえ、明らかにギャグと分かる口調でしゃべっているから、決して不快な感じではない。


ミスチルの桜井さんもリスナーなんですよ。
決してミスチルファン向けの内容ではないですけどねw

posted by よしじろう at 07:00| 神奈川 雨 | TrackBack(0) | だいありー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月08日

「昭和史」「昭和史戦後篇」

昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)

昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー) (ともに平凡社新書、半藤一利)を読んだ。イザベラ・バードの「日本奥地紀行」といい、平凡社新書は良書を出版してくれる。

講演を書き起こしたものなので読みやすく、昭和史を理解するには格好の書。ペリーの来訪により開国し、明治の国づくりをへてロシアや中国、そして世界相手にケンカを売り、第二次世界大戦で連合国(アメリカ)に負けて占領を経験し、経済大国としての復興するまで流れがよく分かる。


読んでいてとにかく頭にくるのが、日本軍(とくに陸軍)のいい加減さ。日本軍は鉱物資源の獲得や軍事上の戦略などさまざまな理由で、中国大陸、東南アジア、南洋などに進出していくわけだが、他国に戦争を仕かける理由が、いかにもくだらない。

たとえばインパール作戦の司令官は「手柄をあげて出世したい」との個人的な欲望から、戦線に兵隊を投入していく。あきらかに無謀な作戦なのに、不利になっても撤退しないことが火に油を注ぎ、戦死者の山を積み上げていく。


思えば、私の祖父もフィリピンで戦死したわけだが、出世欲にまみれたアフォ司令官のために死んだと思うとやりきれない。その後、残された祖母はたいへんな苦労をしたわけで……
そのようなことも含め、日本の歩んできた軍国主義の幼稚さをも教えてくれる本。

posted by よしじろう at 16:29| 神奈川 雨 | TrackBack(0) | 読んだ本たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする